気になるデータサイエンティストの需要と将来性

高度な情報化社会において、情報(データ)を扱いつつビジネスに役立つ提案や分析などを行うデータサイエンティスト。IT業界のなかでは比較的新しい職種ですが、それだけに今後の需要増が期待されています。

そのことを窺わせるデータもあります。これはデータサイエンティスト協会による調査結果ですが、国内企業の283社の29パーセントがすでにデータサイエンティストを雇用しており、さらに35パーセントが「データサイエンティストを雇用しようとしたが人材を確保できなかった」となっています。
つまり、現時点でも全体の3割ですでにデータサイエンティストが活躍しているうえに需要があるにもかかわらず、人材の供給が追いついていない現状があるわけです。

しかも、これからさらにネット、あるいは社会全体で扱うデータの数が加速度的に増えていくことは容易に想像できるため、データを有効に分析・役立てられる人材の需要もさらに増していくことも確実といってよいでしょう。

データサイエンティストになるには、ゼロから目指す場合には専門学校や理系の大学を卒業して就職するのが一番確実です。転職を目指す場合にはデータサイエンティストに役立つスキル・知識を身につけたうえで求人に応募するのがチャンスの大きい選択肢となるでしょう。
具体的には、エンジニアやプログラマーといった経歴やスキル・知識を持っていると非常に有利です。いきなりデータサイエンティストを目指すのではなく、ある程度IT業界で経験を積んだ上でステップアップの形で目指すのが現実的でしょう。