近年、休日出勤や過度な時間外労働などの働き方が問題視されています。その中でもIT業界は特に残業が多いとされており、就活時においてもその噂は聞いたことがあるのではないでしょうか。IT業界で働く予定の方はこの現状を知っておく必要があります。

IT業界で残業や休日出勤が多くなる理由は、スケジュールがタイトな部分にあります。システム開発は要件定義から設計・開発・テストまで一貫して行いますが、初めのうちにスケジュールをしっかり立てたつもりでも、人員がもう少し必要となったり予期せぬバグで開発工程が大幅に遅延するなどといった問題が少なくありません。
その遅延をカバーするために、残業や休日出勤といった形で仕事をしなければならないのです。

IT業界が残業が多く多忙と言われる理由は、このプロジェクトスケジュールのタイトさにあります。これによって平日も休日も休む暇がなく、心身ともに疲弊して病んでしまうエンジニアが後を絶ちません。
企業は社員の健康を守るためにも、この問題の解消に向けて取り組まなければなりません。

この問題を解消するには、プロジェクトに最適な人員を配置できる手腕を持つPMを入れる、十分に人員を確保できるだけの予算を確保する、メンバー同士がフォローしあえる環境を整備するなどといった方法があります。いずれの方法も、すんなりと叶えられるものではありません。
従業員の疲労やストレスを溜めないためにも、会社をあげて取り組まなければならない問題です。